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クラウド オプション

長年にわたり、ArcGIS はクラウド プラットフォーム上で一般的に使用されてきました。 クラウド プラットフォームの利用はこの 10 年以上の間で急速に拡大しています。 Esri のお客様の多くが、安全な GIS ソリューションを規模に応じて迅速に配置するために、以下で説明する 1 つ以上のパターンを利用しています。

クラウドの利用パターン

クラウド コンピューティング サービスは、IaaS (Infrastructure as a Service: サービスとしてのインフラストラクチャ)、SaaS (Software as a Service: サービスとしてのソフトウェア)、PaaS (Platform as a Service: サービスとしてのプラットフォーム) という 3 つの主要なカテゴリに分類されます。

IaaS の場合、ユーザーは従来のソフトウェアを実行しますが、ハードウェア インフラストラクチャであるオンプレミスの物理サーバーとネットワーク機器は、ユーザーが選択したクラウド プラットフォームの管理インターフェイスを使用してプロビジョニングおよび構成される仮想コンピューターと仮想ネットワークに置き換えられます。 SaaS の場合は、全部がソフトウェア ベンダーによってホストおよび管理されます。 ソフトウェアがクラウドで実行されると、追加のクラウドネイティブ機能がクラウド プラットフォームによって提供されます。 一般的な機能には、クラウドでの実行に特化したストレージおよびデータベース オプションなどがあります。 この種の機能は PaaS と呼ばれ、拡張性と回復性に優れたソフトウェア配置を実行する構成ブロックを提供します。

ソフトウェアを組織内で実行する (IaaS モデルを使用した ArcGIS Enterprise) か、ベンダーにソフトウェアをサービスとして提供してもらう (SaaS モデルを使用した ArcGIS Online、Esri Managed Cloud Services、または Esri Managed Cloud Services Advanced Plus など) かの決定は、組織の要件によって決まります。

多くの組織にとって、これは二者択一の選択ではありません。両方の方法を実施することで、両方の長所を利用することもできます。 組織がどちらかを選択するときに決定を左右するのは、多くの場合、機能的要件 (どちらかのモデルでしか提供されない機能) と、セキュリティに関して外部から課された要件 (データが配置される場所やデータにアクセスできる管理者などに影響を与える規則および規制) です。 次の図は、デプロイメントにおけるこれらの責任の所在を示しています。

2019 年 1 月の責任分担表
左から順番に、従来のオンプレミス配置、IaaS モデルに基づく ArcGIS Enterprise ソフトウェアのデプロイ、組織に代わる EMCS (Esri Managed Cloud Services) との連携によるソフトウェアのデプロイと管理、SaaS モデルに基づく ArcGIS Online の使用が示されています。

Esri は、次に示す 3 つの独自の方法で、クラウドでの安全な作業をサポートします。

  • ArcGIS クラウド イメージ
  • Esri Managed Cloud Services Advanced Plus
  • ArcGIS Online

ArcGIS クラウド イメージ

IaaS を使用して ArcGIS Enterprise ソフトウェアを構築できます。 専用のデプロイメント ツールを使用すれば、特定のクラウド プラットフォーム上にソフトウェアをより簡単にインストールして構成できます。 また、独自のコンピューター イメージを作成して、Esri ソフトウェアをクラウド環境でホストすることもできます。 どちらのオプションの場合も、ユーザーのセキュリティ要件を満たすためにセキュリティを詳細に構成できます。 ArcGIS Enterprise サイトのセキュリティを計画する際には、セキュリティ保護された ArcGIS Server および Portal for ArcGIS 環境を構成するための Esri のベストプラクティスならびに組織のニーズとポリシーを考慮してください。

Esri Managed Cloud Services Advanced Plus

Esri Managed Cloud Services との連携によってニーズに合ったソリューションを設計およびホストすることで、ArcGIS Enterprise をセキュリティ保護してクラウドに配置できます。 Esri Managed Cloud Services Advanced Plus 製品は FedRAMP Moderate 要件に準拠し、クラウド内でセキュリティ保護された ArcGIS を実現します。 Esri Managed Cloud Services Advanced Plus は、クラウドに安全に配置された ArcGIS Enterprise で構成され、マネージド サービスの下で提供されます。 Esri Managed Cloud Services Advanced Plus は、スタンドアロン ソリューションとして、またはハイブリッド アプローチによって既存の ArcGIS Online の実装を補完するために使用できます。 これにより、ユーザーは、より厳しいセキュリティ要件を満たしながら、クラウドの運用を継続することができます。

ArcGIS Online

ArcGIS Online はクラウドベースの SaaS のマッピングおよび解析ソリューションです。 これを使用して、マップの作成、データの解析、共有および共同作業を実行できます。 ワークフローに特定のアプリ、世界中からのマップとデータ、現場のモバイル用ツールにアクセスできます。 データとマップは安全なプライベート インフラストラクチャに格納され、マッピング要件と IT 要件を満たすように構成できます。