Esri は、AI 機能の詳細な説明、データ ソース、プライバシー/セキュリティ対策についての詳細な知見を提供することにより、AI の透明性に取り組んでいます。 AI 透明性カードにより、お客様は ArcGIS 製品での生成 AI の使用について情報を得た上で意思決定を下すことができます。 透明性カードのフィールドと詳細の全体像については、透明性カードの構造のドキュメントをご参照ください。
モデル カードと透明性カード
ArcGIS 製品で使用される多くの AI モデルは、進化を続ける業界標準の AI モデル カードを備えています。 ただし、モデル カードは、主にモデル自体を文書化し、Esri が AI 機能を ArcGIS に統合する方法、その対象の使用例、実施されているリスク軽減策など、製品固有のコンテキストを提供しません。
これに対処するために、Esri は生成 AI を使用する AI Transparency Cards for ArcGIS 製品を開発しました。 これらの AI 透明性カードは、以下の情報を提供することで、モデル カードについて詳しく説明します。
- 機能の詳細な説明 - ArcGIS 製品での AI の実装方法。
- データ ソース - AI 機能が処理するデータおよびその取り扱い方法。
- 検証およびリスク軽減 - セキュリティ、精度、コンプライアンスを確保するために実施されている保護対策。
- プライバシー対策とセキュリティ対策 - お客様データの保護方法およびモデル トレーニングで維持または使用するかどうか。
- 既知の制限事項 - 潜在的なバイアス、精度の制約、または責任のある使用の注意事項に関する透明性。
これらのカードは、お客様が責任を持ってこのような AI 機能を組み込み、使用できるようにする重要な情報を提供します。
AI 透明性カードの構造
現時点では、生成 AI 機能はまだ Esri 製品内で完全な本番リリースではありません。 しかし、早い段階での認識と情報に基づく意思決定を促進するために、AI 機能向けの透明性カードをベータ版で提供しています。 Esri はお客様からのフィードバックを参考にして、今後、AI 透明性カードの適用範囲を製品機能全体に拡張します。
各透明性カードには、説明と回答を含む構造化されたセクションがあります。 わかりやすくするために、特定のセクションには定義済みのオプションが含まれています。これらは「AI 透明性カードの構造」(PDF) にまとめられています。